2/27 fri

前回、未ださっぱり英語がだめという話を書いたが、そんなこと自慢してもなんなので、いいわけ程度にレッスンを受けることにした。(笑)来週から一週間に一日プライベートで教えてもらう。考えてみればうちの会社、ランゲージスクールもやっているのだった。(笑)

今日は一日外に出ずっぱりでちょっとお疲れ。最後に行ったところはMacintoshをメインに使っている会社だったのだが、得てしてこういうところはMAC OSのねばり強さ(不用意にいろいろなものをインストールして、システムが傷だらけでもとりあえず立ち上がってしまう)が裏目に出て、とんでもない状況になっていることが多い。今日行ったところもそうだった。とりあえずネットワークのセットアップをして帰ってきたが、他人のものとはいえ、汚いシステムフォルダの中を見ると、いらいらして直したくなってくる。(笑)





今日、会社にプラクティカルトレーニングで半年弱来ていた奴が解雇になった。いわゆるアメリカ式のやり方で、給料日が解雇日というやつ。アメリカの会社は月2回や毎週給料日のところが多くのだが、その給料日に「明日から来なくていいからね。」となるわけだ。

別にそいつは特に大きなへまをやらかしたとか、勤務態度が悪かったとかそういう訳じゃないのだが、「ハード面・ソフト面とも進歩が見られない」というのが大きな理由。確かにうちのような小さな会社としては、会社として「使えない」人間をおいて置くほどの余裕はないので、当然の処置なわけだ。

なんか法律上、解雇通知の現場には当事者2人の他に、もうひとりいた方がよいようなので、私も立ち会ったのだが、そいつにとってみればやはり寝耳に水だったようだ。とぼとぼと出てゆくそいつの姿を見ていて、当然の結果と頭では理解していても、やはり半年毎日顔をつきあわせていたわけだから、情もうつっている。寂しいような、申し訳ないようなそんな気持ちだった。

しかしそういった判断を、情に流されずにしていくことは、会社を経営してゆく上で不可欠なことなわけで、つくづく会社を経営する人は大変だなと思う。私は人間が甘いので、出来そうにない。

で、解雇された人間は基本的にその場で会社を出るよう言われる。逆切れして破壊行動や窃盗行為などを起こされないようにだな。これはこちらの現地法人で、アメリカ人を使う立場にある友人に聞いた話なのだが、ある女性を怠業を理由に解雇したときに、その女性が「中途半端にやり残しているところがあるから、あと数時間会社で仕事をさせてくれ」といったので、「発つ鳥跡を濁さずというのを断る理由もないな」と思い許可したところ、最後の最後になって、わざとらしく床につまづき、大げさに痛がりだしたらしい。しかもなぜか偶然迎えに来ていた夫が、見事なタイミングで部屋に入ってきて、これまた大げさに「大丈夫かハニー」といってかけより、なぜか持っているカメラで現場の「証拠写真」を撮りまくって帰っていった。これには他のアメリカ人もさすがにあきれたらしい。数ヶ月後、友人の記憶が薄れてきた頃をねらって、予想通りその女性は会社と友人を相手に訴えを起こしてきた。

友人は、アメリカではそういったことがかなりの可能性で起きることを知っている人間だったので、相手の怠業を証明する資料などをきっちり保管してあり、裁判で負けるようなことはなさそうだが、そのバカ女のために、かなりのエネルギーを取られたことは確かだ。

この例のようなバカならば解雇すること自体に躊躇はないだろうが、逆切れをあらゆる手段で防がなければいけないと言う点では、これも大変な作業だ。仕事とはいえ、基本的にひとりでマネージメントしている友人を尊敬する。これも私にまねできそうにない。


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