9/16 tue

最近アップルをとりまく話しにろくな事がない。いい加減「信者」である私だって嫌気が差してくる。スティーブ・女ブス(ナイス誤変換)は、みんなが信仰するほどの人物なのだろうか?まあ、先行きは判らないが、彼が戻ってきてからいい方向に進んでいるとはとても思えない。まだアメリオの方が良かったのではないかという気がしてならない。アップルの経営も、日本の政治も、金が儲からなくても、好きでやりたい奴にやらせるのが一番いいんじゃないだろうか・・・





疲れてホテルに戻る。実は戻るときにそこら変をまわって、夕食を取るのにめぼしいところはないかと模索していたのだが、全くなかったので(笑)、その辺の安っぽいチャイニーズレストランにはいる。しばらくすると元中国美人のお姉さまが「我可能取貴方的注文?」ときいてくる。だからわしは中国人じゃないちゅーに。

翌日は仕事で一日が終わって、その次の日は一日オフを取ってあったので、帰るだけだ。よって「ど観光其の弐」を試みることにしよう。まあ、ホワイトハウスとかに並ぶ気はしないので、10時ぐらいに出かけようと思い(それでも随分早起き)、寝る。

翌朝8時半にベッドメークのけたたましい音で起こされる。「が〜!あと30分は寝る予定だったのに・・・・」と思いつつもシャワーを浴びて、9時チェックアウト(やるじゃん<私)まあ、ちょっと気取ってホテルのカフェでコンチネンタルブレックファーストも悪くなかろうということで、カフェにいくももう閉まっている。あ゛ー信じれん!こんな早朝に来てやったというのに・・・しかたなく地下鉄にまた乗ってスミソニアン博物館へ。位置関係がイマイチよく判っていないが、まあ、行けば何とかなるだろう。

地下鉄のスミソニアン駅というのがあったので、たぶんこの辺だろうと降りると、「ホロコースト博物館はこちら」という看板に引かれ、予定変更してホロコースト博物館のあるM STまで歩く。着いてみるともう行列が出来ている。「なんだあ?まだ9時半だぞ?今日パチ屋の新装開店か?」と博物館に並んではいるなどという感覚を持ち合わせていない私は、すっかり萎えてしまうが、例によって「せっかく来たんだから」という貧乏人根性で、思ったよりも更に長い列の後ろに並ぶ。そういえば、あれほどどこにでもいる日本人と黒人が一人もいないのには笑ったなあ。(笑)しばらくするとパンフを配りながら係員がやってきて、10時にオープンするという。混んでいて列が出来ているわけでは無さそうなので少し安心するが、さっきまでやんでいた小雨が少しぱらつき出す。

心配をよそに博物館はちゃんと10時にあいた。まだ新しいせいもあって、とてもきれいな感じ。クロークもあるので、邪魔な荷物とかは全てあずけられるのが嬉しい。(なんせ帰りの荷物を持ちながらだから)ホロコーストを星占いのことだと勘違いしている奴がいるといけないので、何の博物館か簡単にいうと、「ナチスによるユダヤ人迫害博物館」だ。当然アメリカにいるユダヤ人のバイアスが思いっきりかかっているので、一緒にはいったアメちゃん小学生のように素直に感動は出来ないが、それでもその時のモノたちが無言でせまってくる。高さ1.2m位のコンクリートでおおわれた中には、その当時のフィルムが上映されていた。のぞき込むようにしないとモニタが見えないので、小さい子供には残酷なシーンを見せないようにという配慮みたいだ。これはグッドアイデアだな。

基本的には神妙に「戦争許すまじ」の気分に浸って、「日本も南京大虐殺やってるしなあ・・・」とちょっとブルーはいってしまう。だが、だ。どうしてもひっかかることがある。それは、以前マルコポーロ事件として騒がれた「ガス室はなかった」発言だ。(ちなみに件の記事はここで読める)私はここに来るまで、アウシュビッツなどのガス室で、ユダヤ人が大量に殺されたというのを信じていたのだが、展示をみて大きく考えが変わってしまった。どうも腑に落ちないのである。誰か説明してくれないだろうか?

  1. ガスで数十人を死にいたらしめる事ができたとして、ガス室の気密性をどうやって確保したのか?

  2. その後、死体を人力で運び出す為には、ドイツ兵が中に入らなければいけないが、どうやって換気したのか?もし、ガスマスクをして作業をしていたとしても、ある程度はガス濃度を下げなければ作業は出来まい。

  3. 換気も完全だったとして、その換気したガスが収容所内に流れて、ドイツ兵を含む収容所内の人間に影響を与えなかったのか?

  4. 連戦圧勝の時期ならまだしも、旗色が悪くなった戦争後期に、数缶で何十人と殺傷できる毒ガスをどうやって量産し、運搬し、保管したのか?

  5. 何故手間のかかる「火葬」にしたのか?「ガス室」+「火葬」というのはどう考えても大量殺戮には向かない。日本軍が南京でやったように、大きな穴を掘らせたあと、穴の脇に整列させ、機銃掃射で殺すというのを繰り返す方が、短時間に大量に殺戮できるはず。

  6. 例え実験的施設だったにせよ、「ガス」と「火葬」という組合せは危険と素人目には映るが・・・

  7. 強制収容所が「殺されるのを待つ場所」であったなら、何故連合軍は鮮明な航空写真まで撮りながら、ガス室を(可能ならピンポイントで)爆撃、破壊しなかったのか?

決して、ユダヤ人迫害の歴史を否定するわけではないが、以上の点がどうもすっきりしないのである。

ううむ。なんか今回は話題が重くなりすぎたな・・・

続く(いい加減にせんかい!)


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